2月14・15日、大阪梅田HEP HALLで「CO2映画上映展第1回フィルム・エキシビジョン in OSAKA」が開催されました。延べ入場者数は14日が386人、15日は343人というたくさんのお客様に足を運んでいただき、一部立見の状態になる程の盛況のうちに、2日間のプログラムを終了いたしました。
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最終日15日のトークセッションAには、ゲストに映画監督の中島貞夫氏、黒沢清氏、CO2実行委員長の大森康宏氏を迎え、映画制作と映画制作の教育について議論していただきました。トークセッションBでは、黒沢清氏と、企画制作部門の制作監督・内村一義、唐津正樹、山田雅史、井村征爾、西尾孔志各監督にCO2の映画制作について話をしていただきました。

上映展最後の授賞式では各賞が発表され、プレゼンターを大阪市の大平光代助役をはじめ、大森康宏氏、黒沢清氏に務めていただき、受賞者にお祝いの言葉をかけていただきました。



企画制作部門についてはどの作品も企画された時に想像された以上の作品になった。中でも企画から脚本そして映画となった時に特に最も飛躍した作品が受賞する結果となった。「おちょんちゃんの愛と冒険と革命」は企画から脚本への過程でも荒唐無稽で間違えば失敗してしまう危うい題材だったが、展開の早さとアイディアに満ちた細部の展開で十分に飛躍したものになった。そこには自主制作らしい身軽な撮影スタイルが大きな要素であったこともあるだろう。
男優賞の「堤防は洪水を待っている」は、優れた俳優信国輝彦を得て、監督の前作の映像に重心を置いた作品づくりから一歩踏み出し、説明不足の感もあったが具体的な「物語」を語らんとした意志が強く感じられ、映像が全面に出た作品であるにもかかわらず信国氏の繊細な演技が大きく作品を支えたことは明らかであろう。
女優賞を受賞した「赤い束縛」は、抽象的で文字ではどうしても観念的に見え説明しがたく、議論を呼んだ題材だったが、完成した作品は技術的な助けもあり、企画・脚本の段階では不明だった部分が後半得に女優・平原夕馨の力によって持ち上がり成果となっていた。
オープン・コンペ部門で最優秀賞となった「雨池十八丁目の淵の中」は一見抽象的な世界観でありながらすべての総合的な要素のバランスが取れていた。そしてこの作品も主演女優の新井美穂が女優で魅せることを証明した。
オープン・コンペ奨励賞の「ラヴ・ジャパン」は物語の展開の意外性だけではなく特異なキャラクターを主人公にしたことが大きな理由である。そして「月がとっても青いから」は複数の登場人物を明解さと丁寧な構成で見せてくれた。


シネアスト・大阪市長賞  西尾孔志監督「おちょんちゃんの愛と冒険と革命」
作品解説


授賞式のプレゼンター:大平助役のコメント
ビリケンさんの足の裏はなぜはりましたか?そうですか。残念。実はこの市長賞を受賞されたのは、自分探しということで皆さん御覧になったようなんですけれど、想像を遥かに上回る大変素晴らしい映画だということで市長賞決まったようです。私も後で絶対見させていただきます。本当におめでとうございました。
受賞者のコメント
大変名誉ある賞をいただいきましてありがとうございます。まず、キャスト、スタッフ、関係者全員に感謝させていただきたいと思います。ありがとうございます。
僕は結構年をくっているんですけども、前の作品を作った時にいろんな賞の第一次選考で落ちて、まったくへこんでいる時に作品を拾っていただきました、富岡プロデューサーにも感謝させていただきます。ありがとうございます。
一言だけ、自分はなかなか見つけてもらえなかった人間だったと思います。今回こういう賞をいただけて、みなさん、もしもまだ見つけてもらってないと思う方がいらっしゃれば、僕みたいに30になってからでも見つけてもらえると思いますので頑張ってください。ありがとうございました。
(カメラについて)
ほしかったんですよ。いいカメラですこれは。撮影でも使いました。このカメラを使うことによって、次回作もクオリティーの高い作品が撮れると思います。そういう機会をこのカメラが与えてくれると思っています。ありがとうございました。



オープン・コンペ最優秀賞  羽野暢監督「雨池十八丁目の淵の中」
作品解説
授賞式のプレゼンター:大森康宏氏のコメント
大変見事に男と女の間の背景との関係を非常に上手く描いていたと思います。それで最優秀賞に決めました。
受賞者のコメント
とても歪な作品でしたので賞をいただけるとは思っておりませんで、とても嬉しく思っております。ありがとうございました。


オープン・コンペ奨励賞  岡田茂監督「月がとっても青いから」
作品解説
授賞式のプレゼンター:大森康宏氏のコメント
お風呂屋さんの景色が、非常に目立って珍しい作品だったので選びました。おめでとうございます。
受賞者のコメント
えっと、今朝バスで東京から大阪に来て、まずいったん通天閣に行ってビリケンさんに今日もし運があればできれば賞を、とお祈りしたんですが、それがうまく通じたのかなと思っています。こんな立派なたてをいただいて、本当にありがとうございました。


オープン・コンペ奨励賞  石井裕也監督「ラヴ・ジャパン」
作品解説
授賞式のプレゼンター:大森康宏氏のコメント
大変に素晴らしい日本を代表する愛のはかなさを撮ってくれたと思います。
受賞者のコメント
えーちょっといま映像が流れて壇上に上がりにくかったんですけど、すいませんありがとうございます。いただきます。


テレビ大阪賞  井村征爾監督「蹴る女」
作品解説
授賞式のプレゼンター:テレビ大阪、川越常務取締役のコメント
大阪の文化を今後も応援していきたいと思っています。井村監督以外も次回、次々回という風にみんな頑張っていただきたいと思います。
この作品は放送するべく計画準備中でございます。こちら放送を通じてみなさんに広く見ていただけると思います。おめでとうございました。
受賞者のコメント
どうもありがとうございました。賞、大変嬉しいです。今日上映した作品は、実は10数分削っちゃってまして効果音がいっぱい入ってない部分があったんですけど、またしっかり完成させて、テレビ大阪で放映していただいて、また改めて喜びを味わおうと思います。
「蹴る女」のスタッフと出演者立ってください。このメンバーで撮りました。どうもありがとうございました。


男優賞  信国輝彦「堤防は洪水を待っている」
作品解説
授賞式のプレゼンター:黒沢清氏のコメント
御覧になった方はわかると思いますけど、また今観ただけでもとんでもない役で、出てきた瞬間から強烈に僕たちを釘付けにしてくれました。素晴らしかったです。おめでとうございます。
受賞者のコメント
ボクは普段舞台、ここのHEPの舞台にも立った事がある舞台の役者です。それで映画にも何作品かに出させていただいて、今回出演の機会をいただきました。映画に出させてもらうことで、役者としての意識を僕は常に高く持ちたいと思います。ただ映画に出るだけではなくて、役者として映画にどのように貢献できるのかというのを、それこそスタッフのみんなと一緒に仕事をしたいと思って、それで役者の方からもこうしたほうがいいんじゃないか、と意見をちゃんと、意識を高く持った上で一緒にいい映画を作りたいと思って、今回出させていただいて、こういう賞をもらったっていうことがなによりもご褒美だと思っています。ありがとうございました。


女優賞  新井美穂「雨池十八丁目の淵の中」
作品解説
授賞式のプレゼンター:黒沢清氏のコメント
映画も素晴らしかったんですけど、久々に女優で持ってる映画というのを、商業映画でも最近少ないですよね、日本映画。久々に女優で魅せる映画を見させていただきました。おめでとうございます。
受賞者のコメント
女優賞をいただけて本当に光栄です。どうもありがとうございます。演技をしたのも映画に出たのも今回が本当に初めてで、こうやって演技できたことも、こういう女優賞をいただけたことも、すべて監督や映画の制作に携わってくれたみなさんのお陰です。本当に感謝しております。ありがとうございます。


女優賞  平原夕馨「赤い束縛」
作品解説
授賞式のプレゼンター:黒沢清氏のコメント
(VTRを見て)今いいところですよね。彼女は本来主演ではない助演なんですけども、あまりに良くて、はっきりいってこの「赤い束縛」の後半は彼女がさらっていくぐらい。なんか賞をあげたいということで、主演にはないにしろ、素晴らしかったのであえてこの賞を差し上げることにいたしました。おめでとうございます。
受賞者のコメント
ありがとうございます。先ほどトークセッションで唐津監督が控えめなコメントをされていたんですけど、いつもそばにいてくれて、細かく演技指導もしていただけてそれで今回賞もいただけたと思います。本当に幸せに思います。ありがとうございます。


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