オープン・コンペ部門の71本の応募作品を約1ヶ月をかけて順次試写を行い、12本に絞り込んだ。
オープン・コンペ部門の選考は、企画制作部門の選考とは正反対のアプローチによる判断作業となった。企画制作部門はまず、応募企画のテキストがあってその上で参考作品として過去の代表作品を観るという手順があったに対し、オープン・コンペ部門は最初に応募作品があってその作品を観た上で、来年度企画制作部門に応募していただくための企画能力(テキストレベルを含む)を類推するプロセスとなった。
初めに企画制作部門があって、そこへの登竜部門としての位置づけを改めて確認しつつオープン・コンペ部門の選考作業に入ったという意味では、個々の作品の評価ポイントは両者特別の差異はない。
ベーシックなところで見極めようとした課題は以下の通り。
1. 作品を通して“物語”あるいは“物語性”への志向がみえるかどうか
2. それを支える映像リテラシーの程度
3. 自主映画のレベルを半歩でも超えようとするスタッフワーク、またはキャスティングへの準備体制
その上で、応募作品からうかがえる監督それぞれの個人のイメージについても類推しようとした。
1. 最近はやり(?)の「自分探し・・・」をどの程度脱却しようとしているのか。
2. 自分の個性というものを例え少しでも発揮しようとしているのか。
3. 他者との関係で表現を客観化しようとする努力が見えるのかどうか。
厚かましいながらも、このような視点も入れて見通すことでしか企画制作部門への登竜門という可能性は見つけることができないと考えた。来年の第2回のCO2への応募に当っては、以上のような判断基準への反論も含めて大胆な作品が現れることを望みたいと考えた。
この後、選考委員による審査を経て優秀作品が選ばれる。我々も楽しみにしています。応募者に改めて感謝申し上げます。
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